快晴が続きお出かけも楽しくなる夏、車を使う機会も増えてきます。
そんな季節に問題なのがやはり『車内の暑さ』。炎天下に駐車しておいた車は、空気も熱気がこもりハンドルも熱くて握れない・・・と予想以上に危険。この暑い車内の熱を素早く下げるには、空気の入れ替えや冷気を保つ工夫が大切です。
この炎天下のシーズンを乗り切るために、夏の暑い車内を冷やす5つの対策とおすすめ快適グッズについてご紹介します!
目次
猛暑の車内は予想以上に高温に!熱中症の危険も
忘れていけないのは、車内でも熱中症になる恐れがあることです。
走行中にどれだけエアコンを効かせていても、エンジンを切って窓を締め切ると車内の温度は一気に上昇します。
駐車した車内に子どもを放置したまま用事に出かけてしまい、戻ってみると中の子どもが重度の熱中症になっていたという痛ましいニュースは毎年耳にしますが、数分であっても重大な事故につながる可能性はすべての車にあり、絶対に油断は禁物です。
上の画像は、エアコンの停止から時間の経過とともに車内の温度がどれだけ上がるかを示しています。
わずか5分後には、車内の温度は25℃と熱中症指数「警戒」レベルになり、15分後は「危険」レベルまで達しているのがわかりますね。
体を動かすことができない、水分を取ることもできない状態なら、乗っている人はあっという間に生命の危機にさらされます。「ちょっとだけだから」と思わず、真夏に駐車するときは車内に人を残すのは絶対に止めましょう。
車内を効率よく冷やす5つの対策
真夏では車に乗り込んだら真っ先にエアコンをつける人も多いと思います。
しかし外の気温より高い車内の熱気を逃がそうと、エアコンの設定温度を一番下にして風力を最大にしてもすぐに涼しくなる効果は望めません。
車本体も熱を帯びているので、エアコンの風も最初は冷気が少なく、燃料ばかりいたずらに消費することにもなります。
エアコンの前にまず車内の熱を外に出すことを考えましょう。
【対策1】ドアを開け閉めして熱を逃がす
助手席側の窓や、助手席後ろの席の窓を1ヶ所だけ全開にします。
それ以外の窓やトランクは閉めておき、運転席側のドアを数回開けたり閉めたりしましょう。
ドアの開け閉めで外気を車内に送り込むと、中の熱気は1ヶ所だけ開いた窓を目がけて逃げていきます。外気より車内の温度の方が高いときは、この方法がすぐに車内の熱を下げるには有効です。
ドアを強く動かすと故障の原因にもなるので、開け閉めするときはいつもドアを開くときの速さと同じくらいを心がけましょう。
【対策2】トランクまで全開にする
窓を開けて熱気を逃がす方法は一番手軽ですが、運転席や後部座席の窓を開けるだけではうまく空気が循環しません。
後ろのトランクまで全開にすれば、下にこもった熱の逃げ道が作れます。
トランクルームに物をたくさん積んでいると、そのぶん空気がこもりやすく、また荷物の重さも燃費を悪くする原因に。
不要なものはなるべくトランクルームに載せないようにし、普段から空気の流れを良くしておきましょう。
【対策3】外気導入モードでエアコンON
運転しながら熱を排出するなら、エアコンの外気導入モードを使いましょう。
すべての窓を開けたら、エアコンを外気導入モードにして温度は一番下に、風力も最大にします。1分ほどそのまま走行し、車内の熱が下がったと思ったら窓は閉め、内気循環モードに切り替えます。
内気循環モードでエアコンを最大にしても、熱い空気がぐるぐるまわるだけなので、最初は必ず外気導入モードにするのがポイントです。外の気温のほうが低いので、エアコンと合わせて冷たい空気を車に取り込むことで、素早く熱を下げることができます。
窓を全開にして長時間走行するのは、小さな子供がいる場合など身を乗り出して危険な場合もあるので注意しましょう。開けておく時間は1分ほどで十分です。
【対策4】熱を持ったハンドルは保冷剤で冷やす
真夏の車内で困るのが、握れないほどにアツアツになったハンドル。革のカバーなどもしっかり熱を吸い込むので、運転したくてもハンドルが握れない!なんてことになると困りますよね。
ハンドル対策でオススメなのは、保冷剤を当てて冷やす方法です。
スーパーやケーキ屋さんなどで買い物をすれば渡される小さな保冷剤を凍らせておき、ハンカチなどで包んでハンドルに当てれば、すぐに冷やすことができます。
円形のハンドルには、固まらないタイプの保冷剤も良いですね。繰り返し使えるものも市販されているので、夏は冷凍庫に常備しておくとハンドルだけでなく飲み物を冷やしたいときにも使えて便利です。
絵柄がかわいらしいこちらの保冷剤は、凍らせても固まらないので、ハンドルを冷やす以外にもハンカチで巻いてヘッドレストに置けば頭部に使えたり、チャイルドシートに座る赤ちゃんの背中に当てたりと、いろいろな使い方ができます。
何度でも使えるので節約にもなり、夏場は活躍する機会の多い保冷剤として持っておきたい一つです。
【対策5】チャイルドシートの熱は冷却スプレーで素早く取る
子供のいる家庭で気を付けたいのが、車内に積みっぱなしで熱くなったチャイルドシートです。
赤ちゃんを乗せたいと思っても、熱いシートでは皮膚を傷つける恐れもあり、すぐに冷やしたくても大きいので保冷剤では間に合いません。
そんなときは、さっと熱を取る冷却スプレーが便利です。
こちらは、チャイルドシートやベビーカーにも使える冷却スプレーです。サッと熱を持ったチャイルドシートの温度を下げて使うことができます。
肌が直に触れるものだからこそ快適な温度に保ってあげたいですね。
車に熱をこもらせず快適空間にする工夫
駐車している間に必須な『サンシェード』
炎天下の中、車を駐車するときは少しでも外の日差しを遮るのが、車内の熱を上げないためには大切です。
フロントガラスの内側に貼るサンシェードは、日差しが入るのを防ぐだけでなく、ダッシュボードの劣化も防いでくれる便利なもの。1台に一つは必ず常備しておきましょう。
色々な種類のものが市販されていますが、アルミシートでコーティングされたものならより熱を吸収せずに車内を守ってくれます。
吸盤で設置したりバイザーに挟んだりと取り付け方もさまざまですが、窓のサイズをあらかじめ図っておき、フロントガラスに隙間なく貼れるものを選んでくださいね。
柄も可愛らしいこちらのサンシェードなら、子供も喜ぶこと間違いなし。アルミシートが貼られているので熱を遮断する力が強く、吸盤で取り付けるほかバイザーに挟んだ状態でも使えます。
太陽の熱や紫外線から車内を守る『ウィンドウフィルム』
またエアコンをつけた状態で走行中でも、温度の上昇を防げないことがあります。
窓から入る太陽の日差しは、UVカットガラスで紫外線は防げても熱までは遮断できません。じりじりと顔や腕が熱を持つのも避けたいし、走っているときも車内に熱をこもらせない工夫をしましょう。
窓ガラスの内側に貼るウィンドウフィルムは、紫外線から乗っている人の肌を守るだけでなく、太陽の熱をしっかり吸収して車内の冷気を保ってくれます。
チャイルドシートを設置して赤ちゃんを乗せる場合、席を移動できない赤ちゃんは窓からの熱を近くで浴びることになるので、特に気をつけてあげたいですね。
ウィンドウフィルムは、スモーク加工で車内のプライバシー保護にもなります。駐車中も中を覗き込まれる心配がありません。
こちらのウィンドウフィルムは、専用の接着剤が不要で手軽に貼れるのが特徴です。窓に跡を残さず使えるのは嬉しいですね。
紫外線も99%以上カットと、女性や赤ちゃんがいても安心。何度でも貼り直して使えるので、日差しの当たる位置に合わせて調整しましょう。
ウィンドウフィルムは、必ず後部座席の窓ガラスだけに使用します。
運転席、助手席の窓ガラスは透過率70%以上を確保することが法律で決まっており、フロントガラスにスモーク加工することは禁止されています。
安全な走行のために、ウィンドウフィルムは後部座席とリヤガラスのみに貼りましょう。
こまめな水分補給を心掛けよう
長時間ドライブするときなどは、エアコンが効いていても喉が乾きます。脱水は熱中症の原因になるので、こまめに水やお茶を飲むことも忘れずに。
小さなクーラーボックスがあると、保冷剤を入れておけばいつでも飲み物を冷たい状態でキープできます。
断熱構造が5層になったこちらのクーラーバッグは、中の冷気を長時間保ってくれる嬉しい味方。
350mlの缶なら6缶が、ペットボトルなら4本入る小ぶりなサイズで車内でも邪魔にならず、使わないときはコンパクトに折り畳めるのも良いですね。
外に持ち出すこともできるので、ピクニックなどでも重宝します。
【女性にオススメ】エアコンの効きすぎは「羽織もの」で調整する
女性で気になるのが、エアコンの効きすぎによる体の「冷え」。
寒い車内で過ごしてから外の高い気温の中に出ると、温度差から体調を崩す恐れもあります。
かといって他の人がいれば温度を上げることも難しい・・・そんなときは羽織ものを用意して体温を調節しましょう。
薄手のニットやカーディガン、ブランケットなどは、冷風が直接肌に当たるのを防いでくれます。また面積の大きなストールがあれば、肩から羽織るだけでなくスカートを履いているときも膝下を冷気から守ってくれるので、車内に1枚あると便利です。
夏場は、エアコンだけでなく車内で飲む冷たいドリンクも体を内側から冷やします。着るもので工夫するのが難しいときは、上から羽織ることで体温の低下を防ぎましょう。
まとめ
夏の車内を冷やす対策とオススメ快適グッズのまとめがこちら。
- 窓・ドアを開けて熱を逃がす
- エアコンはまず外気モードで空気を入れ替えてから
- 車内の温度を下げるグッズ対策は大切
- エアコンが効いていても水分補給はマメに
夏の暑さ対策は、油断すると熱中症などのハプニングにもつながるためしっかりと準備することが肝心です。
効率よく車内の温度を下げる方法と、冷却グッズも上手に使って快適なドライブを楽しみたいですね。また他の人も乗るときは、温度の管理だけでなく水分補給も忘れずに。
ぜひ楽しい夏の運転の豆知識として活用してみて下さいね。
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