近年、都市部を中心に利用者が増えているのが「カーシェアリング」です。
従来のレンタカーと比較しても、クルマを所有せずに利用できるその手軽さからカーシェアの市場は徐々に拡大傾向にあると言われています。
しかし、対面手続きがなく多くのユーザーがシェアするからこそ、トラブルも増えてしまうもの。
今回は、カーシェアリングで良くあるトラブルとその対策方法についてご紹介します。
目次
カーシェアリングで頻発するトラブルとは?
予約から利用、返却まですべてネット経由という便利さ・手軽さに魅力を感じるカーシェアリングですが、利用者の中には業者を悩ませるトラブルを起こしてしまうケースもあります。
『スタンド看板』の戻し忘れ・戻さない
ほとんどのカーシェアリングでは、車の前に『スタンド看板』というものを設置しています。
これは「ここはカーシェアリングの駐車位置ですよ」と知らせるだけでなく、カーシェア以外の車が駐車してしまうトラブルを未然に防ぐ意味でも役立っています。
このスタンド看板は、利用者が出発・返却の際に自分の手で動かし、元に戻すのがルールなのですが「定位置」に戻し忘れていたり、意図して戻さないマナー違反者がいることも事実…。
その後の利用者として遭遇すると、決して気持ちのよいものではありません。
禁止されている『タバコの喫煙・ペットの同乗』
カーシェアリングの場合、ほとんどの企業が車内喫煙を禁止しています。
多くのドライバーが乗るからこそ、火のトラブルや臭いの問題を避けるためカーシェアでは禁煙が前提です。
しかし、それらのルールを守らない人がいるといった声も聞かれるのが現状。禁煙車だと思って乗ってみたら「タバコ臭かった」といったトラブルも少なくありません。
臭いなどに関してはペットの同乗も禁止されていますが、臭いやペットの毛が残っていたということも。
ライトの消し忘れによる『バッテリー上がり』
カーシェアリングは基本的にコインパーキングなどで駐車してあり、毎回返却時に誰かがチェックをするわけではないため「ヘッドライトやルームライトの消し忘れ」が挙げられます。
この状態で長く置かれるとバッテリーが上がってしまい、予約したのに車が動かせず・・・といったトラブルに巻き込まれることも。
レンタカーであれば、こうしたミスは1発で気づくことができますが、カーシェアリングでは発見が送れてしまいがちです。
自分が利用する際に、必ずしも車の状態が万全とは限らないということですね。
利用時に起こしてしまった『車体へのキズや交通事故』
自動車を運転する限り、どれだけ細心の注意を払っていてもクルマを傷つけたり交通事故を起こしてしまう可能性は否定できません。
基本的にカーシェアリングでは、利用中の事故に備えて補償やロードサービスに加入する費用が利用料金に最初から含まれていることがほとんどです。
ですが、クルマを傷つけてもそのまま返せば大丈夫というわけではないので、利用前から規約や保証の条件、万が一の連絡先などを頭に入れておくことが重要です。
カーシェアリングにおけるトラブルの対処法とは?
カーシェアでよくあるトラブルに関して、共通するのがどれも未然に防ぐことができるということです。
これらのトラブルが起きてしまう前に、利用者が取るべき行動はどのようなことが考えられるのか確認していきましょう。
各社決められたルールを事前に確認!
気軽に利用できるカーシェアリングでは、「クルマをシェアするサービス」だからこそしっかりとルールや規約が定められています。
例えばカーシェアの喫煙やペットの同乗といった問題では、サービスを提供しているほとんどの会社で禁止されていてそれを破ってしまうと最悪の場合、会員資格の取り消しが考えられます。
自動車の使い方は人それぞれ違うもの、誰もが気持ち良く使うために各社のルールを確認しておくことでトラブルのもとを作らないことが肝心です。
返却時のポイントをしっかりとチェック!
利用前はワクワクするものですが、カーシェアも徐々に終わりが近づくにつれて気の緩みが大きくなっていきます。
返却時の注意点としては、忘れ物ゴミはないか・窓の閉め忘れ・ヘッドライト・ルームライトは消してあるか、所定場所に駐車してあるか、ガソリンは残っているのか(業者によってルールは異なる)など確認をしておきましょう。
カーシェアリングでは使用後の確認は利用者の責任です。ひとつでも怠っていればペナルティ費用が発生することもあります、どうしても気が緩みがちになってしまうという人は、事前にスマートフォンのメモ機能などにチェックポイントを入力しておきましょう。
乗車前にキズなどをチェック!事故発生時は冷静な対応を
カーシェアを利用する前には、クルマの傷の有無をチェックすることが肝心です。
もしも、車体を擦ってしまった際に「これは自分が付けたキズかどうか」を判断する必要があります。可能であればスマートフォンなどで簡単に撮影しておくとより良いですね。
また、カーシェア利用時にもし事故を起こしてしまった場合には、自身や搭乗者の安全確認を優先しながら、110番(警察)通報やカーシェアリング企業のトラブル専用窓口への連絡を。
どんなに小さな交通事故であっても必ず利用先のカーシェアリング会社への報告をすることが必要です。
トラブル発生時のために知っておきたい各社の連絡先
実際に事故やトラブルが起きてしまった際のカーシェアリング大手3社が行っている補償制度とトラブル発生時の連絡先をご紹介します。
『タイムズカーシェア』
タイムズカーシェアでは、利用中の事故に備えて「対人・対物補償」「車両補償」といった基本的な補償が利用料金にあらかじめ含まれています。
また、利用ごとに「TCP安心補償サービス(309円)」に加入していれば一部の実費補償が免除になります。
補償制度について | |
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トラブル時のタイムズカーシェアへの連絡先は下記となっています。
トラブル時の連絡先 | |
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『カレコ・カーシェアリングクラブ』
カレコ・カーシェアリングクラブでも、保険料・免責補償費が含まれた料金となっています。
また、万が一のトラブルに備えて24時間365日体制で電話サポートを行っています。専用ダイヤルとなっていますので、詳細に関しては車内マニュアルなどで確認しましょう。
トラブル時の連絡先 | |
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サポート体制と営業補償およびその他費用について | サポート体制と営業補償およびその他費用についてはこちら |
よくあるご質問・お問い合わせ | よくあるご質問・お問い合わせはこちら |
『オリックスカーシェア』
オリックスカーシェアリングでは、対人・対物・車両・人身傷害の補償、ロードサービスがあらかじめ利用料金に含まれています。
万が一事故を起こしてしまった場合は、オリックスカーシェア事故トラブル専用窓口に連絡をしてください。
保険・補償額・ロードサービスについて | |
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保険・補償額・ロードサービス | 保険・補償額・ロードサービスはこちら |
故障・事故・トラブル | 故障・事故・トラブルはこちら |
まとめ
カーシェアリングは誰でも気軽に使えて便利ということに尽きますが、だからこそ小さなトラブルが起きやすくなっています。
しかし、そのほとんどは利用者ひとりひとりがルールと規約を守っていれば未然に防げるものばかりです。
また次回も気持ち良くカーシェアリングを使うためにもぜひトラブルの原因や対処法を知って、安心・安全なカーライフを実現していきたいですね。
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