今回、『トヨタ ハリアー』のガソリンモデルのPROGRESSを試乗してきました。
SUVの中でもNo.1といっても良い人気保誇る、『トヨタ・ハリアー』の外装・内装の質感や、試乗レポート・見積もり金額から納期までを伺ってきたのでご紹介していきます。
目次
トヨタ ハリアーのグレード・スペックについて
試乗前に営業担当様からハリアーのグレード・スペック説明をいただきました。
現在、ハリアーのラインナップは大きく分けてこちら3つのグレードが用意されています。
- ターボモデル
- ハイブリッドモデル
- ガソリンモデル
それぞれ特徴をざっくりまとめると、『ターボモデル』は走りが楽しいタイプ・『ハイブリッドモデル』は高燃費とモーターのパワフルさが魅力・『ガソリンモデル』はバランスの良いタイプ。
新車販売での1番人気は、価格帯と燃費のバランスが良い『ガソリンモデル』とのことでした。
特にハイブリッドモデルとの違いを伺ったところ「燃費は良いがその分、車両価格が高くガソリン代で元を取るのは難しい」、また「ハリアーは基本的にどのモデルでもリセールバリューが良い」ということからガソリン車を選ぶ方が多いそうです。
試乗評価ポイントについて
この試乗記では、実際に乗って感じたインプレッションから4つのポイントと総合評価で採点していきます。
- 走行性能・運転のしやすさ
- エクステリア・デザイン性
- インテリア・居住性
- 燃費・維持費
- 総合評価
それぞれ編集部が感じた独断での評価となりますが、1つの目安として見ていただければ幸いです。
それでは、『トヨタ ハリアー ガソリン PROGRESS』モデル、ガソリン車の中では上位グレードになる人気のモデルを評価インプレッションしていきます。
ハリアーのエクステリア
このガソリンモデルのハリアーは、2017年6月にマイナーチェンジされたいわゆる60系の後期型です。
後期型と分かりやすいポイントが、このリアテールレンズですね。クリアからレッドへと変更され、ひと目で分かりやすい仕様へ。
PROGRESSモデルのホイールは、ガソリン・ハイブリッドモデル共通の235/55R 18インチのアルミホイール。
デザイン性の高さだけでなく、視認性が良く周囲への安全も考慮した流れるウィンカーの「LEDシーケンシャルターンランプ」や、各所に配置された「ミリ波レーダー・単眼カメラ」などをさり気なく装備。
ちなみに人気のボディカラーは購入後のリセールバリューも考慮して、「ホワイト」と「ブラック」を選ばれる方が多いとのことでした。
ただ、ハリアーのカラーバリエーションはどれもカッコ良いため間違いなく悩むポイントではないでしょうか。
ハリアーのインテリア
細部にまで質感の高い運転席周り
ハリアー『PROGRESS』モデルのインテリアは、黒木目や幾何学柄を採用しており、シートはファブリック+合成皮革となっているのが特徴。
シートはダイヤカットデザインが見た目もオシャレで、手触りや座った感じも好印象です。
質感の高いステアリングや、とても見やすいオプティトロンメーター。このメーター内も車体の状況など各種通知を知ることができます。
また、PROGRESS “Metal and Leather Package”、PROGRESSモデルにそれぞれ標準装備される『高精細9.2型TFTワイドタッチディスプレイナビ』は、インパネ周りとの一体感に優れスマートフォンのようなタッチパネル操作が可能。
ナビ・エアコン操作はもちろん、ワンタッチでハリアーのエンジン出力を変更する『エコドライブモード』『ノーマルモード』『パワーモード』への切り替えも。
操作感やインテリアへの一体感も含めて、同クラスのSUVと比較しても一歩抜きん出ている印象のインテリアですね。
サイドミラーの調整、ウィンドウなどの操作は直感的に分かりやすい配置。
そしてセンターコンソールをオープンにすれば、2つ収まるボトルホルダーとスマホを充電できるUSB・コンセント系も充実。
アクセスが良く空間の広い後部座席
続いて後部座席です、運転席の際も感じましたが背の高いSUVなのにそこまで足を上げる必要がなく、室内へのアクセスは比較的良いと感じました。
後ろの空間も広々としており、足元も164cmの筆者が座っても足を組めるほど十二分なスペースがあります。
そして全席へ広がるこの『ムーンルーフ』の開放感は凄いですね。当日は雨でしたがそれでも室内が一気に明るくなります。
ただ、このムーンルーフをオプション装備で付けるとその分、ヘッドクリアランスが少なくなるとのこと。160cm代の筆者で拳1つ分程度の感覚だったので、大柄な男性だと窮屈さを感じてしまうかもしれません…。
購入時の予算的に削るとすればムーンルーフをやめる方が多いそうです。
大容量のラゲッジスペース
ラゲッジスペースは、ゴルフバック4つを積み込める大容量です。
そして、後部座席を倒すことでさらに広い空間に。フルフラットとはいきませんが、マットを積み込めば大人2人が足を伸ばせるのでちょっとした車中泊もOK。
左右独立して倒せるのでシートアレンジもかなり自由で、本格的なアウトドアにも活躍しそうですね。
ハリアーを試乗した感想
- 燃費: 16.0km/L
- エンジン: 2.0L
- 駆動: 2WD(FF)
- トランスミッション: Super CVT-i(自動無段変速機)
- 最高出力: 111kW[151PS]/6,100r.p.m.
- 乗車定員: 5人乗り
あいにくの雨でしたが、交通量の多い大通りからアップダウンのあるコースまで試乗させて頂きました。
率直な感想から言うと「ガソリンモデルでなんの文句もないパワー感と上質さ」ですね。
2Lガソリンエンジンに1600Kg以上ある車体ですが、全くパワー不足を感じることもなく『パワーモード』にすればよりパワフルに、『エコドライブモード』ならよりマイルドに走ることができます。
また、静粛性の高い乗り心地も非常に良く突き上げはほとんど感じることがありませんでした。
そして何より目に入るもの・手に触れるもの全てがの質感の高い内装は素晴らしいですね、同じクラスSUVと比較しても高級感が飛び抜けているのでハリアー人気の高さがよく分かります。
取り回しの面での心配もありましたが、交差点などはセンサー類が優秀なので歩行者にも気付きやすく、思ったより車幅感覚もつかみやすいのが印象的でした。
見積もり金額と納期
合わせて見積書も出して頂きました、『トヨタ ハリアー ガソリン PROGRESS』で基本的なメーカーオプションを付けた支払い総額は『約437万円』。
もちろん一切値引きをしていない価格ですので、購入時期や交渉によって変動するかと思います。
また、納期的には『約1ヶ月〜1ヶ月半』程度が目安とのことでした。
まとめ
『ハリアー ガソリンモデル』の評価 | |
---|---|
走行性能・運転のしやすさ | 4.5/5点 |
エクステリア・デザイン性 | 4.7/5点 |
インテリア・居住性 | 4.9/5点 |
燃費・維持費 | 4.0/5点 |
総合評価 |
今回、『トヨタ ハリアー ガソリン PROGRESS』を試乗させて頂きましたが、やはり全てにおいて質感の高さがすばらしいSUVです。
購入するならターボモデルやハイブリッドも魅力的ですが、価格帯とリセールバリューのバランスが良い『ガソリンモデル』を積極的に検討していくのがとてもアリだと感じました。
やや高めの値段設定なハリアーですが、ガソリンモデルであっても中古車市場の人気は高いため、いざ下取りや買取へ出しても高額査定がつきやすくトータルでみると良い選択かもしれません。
その中で装備内容・予算に合わせて『PROGRESS』でなく、『PREMIUM』や『ELEGANCE』を検討していくのも良い選択ではないでしょうか。