こんにちは。三十路男と申します。
過去の職業柄、若い頃は大小様々なボディータイプの車に乗ってきました。
「オープンカーは思ったよりも風が入ってこない」とか「外車はディーラーの工賃が高すぎる」など色々な体験から得た経験を元に、自分の生活(結婚前)にピッタリの1台として、自信を持って軽自動車(ダイハツ・ムーブ)を選びましたが…。
結婚して子どもが2人も生まれて、家族4人で出かける未来まで見越していたわけではなくて、最近は物足りなさを感じることが多くなってきたので、子ども達を連れてディーラーに相談してみました。
今回は、ディーラーさんに教わった「子育て目線で考える車の選び方」や「オススメの車」などを紹介します。
目次
子育て目線で車に求めるもの
子どもが生まれると走りやすさや小回りの良さ以外に、子育て中だからこそ車に求めるものがたくさん出てきます。
車内の空間は出来るだけ『広い方が良い』
最近は車内空間を広く使える工夫がされた車がたくさん発売されています。愛車の『ダイハツ・ムーブ』も軽自動車の中ではかなり広い部類ですが、それでも、子どもが2人になると物足りなさを感じてしまいます。
後部座席には2台のチャイルドシートが並んでいるので、子どもの着替えやオムツ、妻の手荷物などは足下に置くしかない状態。お出かけ帰りは更に荷物が増えるので「狭い」と感じてしまうことも…。
欲を言え『ば3列シートが良い』
後部座席に2台並んだチャイルドシートの上で号泣する子ども達を見るたびに、3列シートがあれば子ども達の近くにママを座らせてあげられるのに。ドアの外から助手席に寝かせた子どものオムツを変えるたびに、3列シートならオムツ替えが楽になるのに。そんなことを思ってしまいます。
車体が大きくなるというデメリットはありますが、7人~8人分の座席があれば荷物を足下に置く必要もなくなるので、欲を言えば3列シートが良いです。
子どもの乗り降りを考えると『スライドドアが良い』
子どもが生まれる前は全く気になりませんでしたが、子どもが生まれた後は商業施設や公園などの駐車場に車を停めるたびに「スライドドアだったら、子どもの乗り降りがどれだけ楽だろうか」と考えてしまいます。
パーキングで停める位置を少し左右に寄せるのは当たり前、ドアを開くときは横に停まっている車に当てないように注意しながら、子どもを降ろすときは頭や身体をドアの縁にぶつけないように注意しながら。子どもはジッとしていてはくれないので、普通のドアのスキマから、チャイルドシートに乗り降りさせるのは想像以上に大変なんです。
チャイルドシートを必要とする年齢の子どもを前提とした買い替えであれば、スライドドアは必須に近い条件です。
車にかかる維持費は出来るだけ『安い方が良い』
車にかかる維持費は大きくわけて4つ(税金、保険料、ガソリン・駐車場代、メンテナンス費用)あります。
車を利用する頻度によって上下の幅はありますが、ディーラーさんからは「年間の維持費は下記の金額程度、覚悟しておいた方が良い」と教わりました。
- 軽自動車 :約30万円
- 5ナンバー:約38万円
- 3ナンバー:約45万円
こうして並べてみると、軽自動車は年間の維持費が10万円~15万円程度安く抑えられることがわかります。それでも年間の維持費は30万円前後。普段何気なく利用している車ですが、購入した後にもかなりの出費を伴うことになります。
車選びの気になる疑問をディーラーさんに聞いてみた
車選びのことは「車選びのプロに聞くのが1番」なので、10年以上懇意にしているディーラーさんに気になる疑問を聞いてみました。
車選びは何から始めれば良いのか?
いざ、車を選ぼうと思っても「何から始めれば良いのか?」すらわからない。そんな疑問に答えてもらいました。
車を買うときは、何から始めたら良いですか?
種類や機能が多すぎて、何から選んで良いのか分からないんです。
本当に車が好きで、車名からグレードから全部が決まっている人は殆どいません。
そういった場合、購入者様の希望を全部教えていただいて、その条件にあてはまる車をオススメする形をとっています。
希望を全部とは?
例えば、屋根は高い方が良い、低い方が良い。サンルーフが付いている方が良い。子どもの乗り降りが大変なのでスライドドアが良いなど全部です。
要するに「こんな車が欲しいんです」ということを伝えて、候補を出してもらうようなイメージですか?
そういうことになります。
本当に車が好きで好きで仕方ない人を除いては、自分の生活スタイルに応じた希望条件から決めるように言われました。
欲張り過ぎる希望条件がある場合は?
私は小回りが利く軽自動車で、車内広々3列シートという矛盾した希望をもっているので「実現が難しい希望条件がある場合、どうすれば良いのか?」も聞いてみました。
小回りが利く軽自動車に慣れてしまったので、大きな車に乗り換えることに抵抗があります。
でも、子どもが2人いると狭く感じることが多くなってきたので、良くを言えば3列シートがいいんです。
どうしたら良いですか?
その場合、お客様には「2つの選択肢」をご用意します。
- 2列シートの軽自動車で出来るだけ車内空間が広い車をオススメする
- 3列シートの自動車の中から出来るだけコンパクトな車をオススメする
なるほど。
選択肢を用意できない場合は?
中には、現状の法律では作れないオプションの組み合わせを望まれるお客様もいます。そんなときは、本当に優先したいことを1つ、2つ決めてもらうようにしています。
私の場合は5ナンバー(全長4.7メートル以下、全幅1.7メートル以下、全高2.0メートル以下、総排気量が2000cc以下)に分類されるコンパクトミニバンをおすすめされましたが、車を選ぶときに決めた希望条件には、迷ったときのためにそれぞれ優先順位を決めておく方が良いと言われました。
子どもはすぐに汚すから『新車より中古車の方が良い?』
ジュースを飲みたいと言って聞かない子どもにジュースを渡すと、お決まりのようにこぼしてしまう。5つ渡したはずのお菓子は4つ食べて、残り1つはチャイルドシートのスキマに落下してしまう。勝手に靴を脱ぎ始めて、砂場でため込んでいた砂を車内に撒き散らしてしまう。
どれも、子どもを車に乗せたときあるあるですよね。
子どもと過ごす日々の生活に車の掃除をするほどの暇はなくて、無理矢理時間を作って掃除しても翌日には砂まみれゴミまみれ、子育て中の車内はいつもドロドロです。どうせ「すぐに汚れるから中古車で良い?」ということも聞いてみました。
子どもがいると車内がすぐドロドロになりますよね。
子育て世帯の方が車を買うとき、やっぱり新車よりも中古車の方が人気ですか?
他のお客様にも良く聞かれるのですが、販売する側としては新車だからオススメ、中古車だからオススメということはありません。
ということは、汚れる前提だから中古車にしようは間違いということ?
はい。
新車を買っても汚い人は汚いし、中古車を買って綺麗に乗っている人達もたくさんいます、やはり日頃のお手入れが大切ですね。
「子どもがすぐに汚してしまうから」は中古車を選ぶ理由にはならないと教わりました。
新車と中古車の違いとメリット・デメリットは?
最後に「新車と中古車の違い、それぞれのメリット・デメリット」を聞いてみました。
新車のメリットは何ですか?
新車を購入する1番のメリットは保証期間があることです。メーカー保証も併せると5年近く保証を受けられるケースもあります。
また、乗り換えなどで手放す際の買い取り価格も中古車と比べて高くなる傾向にあります。もちろん、使い方にもよりますが。
中古車のメリットは何ですか?
中古車購入で1番のメリットは初期にかかるコストが新車よりも抑えられることです。中古車は壊れやすいや汚いというイメージを持つ人もいますが、最近は技術が進んでいるので新車と殆ど変わらないように見える中古車もたくさんあります。
ただ、後々の整備費という点では中古車の方が高くなる傾向にあります。見た目は綺麗でも、各種パーツの状態まではわからないということです。
高くても長い目で安心を買うなら新車、安さで選ぶなら中古車ということですか?
ウチの名前は出さないという前提で、ディーラーとしての意見を言わせてもらうと、信頼できるディーラーで買うのであれば、新車でも中古車でも、お客様のニーズにあった1台であれば問題ないです。
買った後のことも考えて、購入することが大切です。
長い期間繰り返し何度も使うものなので、信頼できる人に相談して決めることが大切だと教わりました。
ディーラーが選ぶ子育て世帯にオススメの車
ママでも運転しやすい軽自動車なら『ダイハツ ムーヴ キャンバス』
そんな軽自動車からオススメされたのは『ダイハツ ムーヴ キャンバス』。
軽自動車の魅力は何と言っても小回りの良さ。保育園や幼稚園の送り迎えなどママが運転することも考えた車選びでは欠かせない選択肢です。
両側スライドドア搭載なので子どもの乗り降りが楽。後部座席の下にある置きラクボックスは収納としてはもちろん、床に置きたくない荷物の置き場所としてとても便利。子育て中のママにもオススメできる1台です。
ワンポイントアドバイス
ダイハツ:ムーヴ キャンバスを購入する場合は、パワースライドドア(ドアハンドルのスイッチを押すだけでロック解除とドアの自動開閉できる機能)が搭載されたグレードがおすすめです。子どもを連れての買い物やお出かけが、更に楽になります。
コンパクトなMサイズミニバンなら『トヨタ シエンタ』
Mサイズのミニバンはコンパクトなのに7人乗りもできる優れもの。祖父母を連れての旅行や、子どもの友達を連れてのお出かけなど軽自動車では実現できない様々な利用シーンで活躍します。
そんな軽自動車からオススメされたのは『トヨタ シエンタ』です。
乗り込み口の高さが330mmと低くて、小さな子どもでも自分で乗り降りしやすい高さ。挟み込み防止機能付きのパワースライドドアや、車体の高さを活かした収納力が魅力。子どもが少し大きくなった後でも使い続けられる1台です。
車選びは5年先、10年先を見据えることが大切
今でこそ子ども2人はチャイルドシートを必要とする年齢ですが、5年後にはチャイルドシートを使わなくても1人で座らせられるようになります。10年後には立派に1席使うほどに成長しています。妊娠出産だけは計画的に進められるものではありませんが、家族が5人、6人と増える可能性だって残っています。
今この瞬間に「こういう所が不便」だと感じることが、5年後、10年後にも不便だと感じているとは限りません。時間の経過と共に子ども達が成長して大きくなったあとのこと、家族の生活が大きく変化したときのことを考えて選ぶべきです。
子育てを基準の車選びは「5年~10年後の家族像を想像して、しっかりと夫婦で相談して決める」ことがとても大切です。
あとがき
ひと言に「車を買い替える」といっても、決めなければいけないこと、考えなければいけないことが山のようにあります。
- 3人目の子どもができる可能性はあるのか?
- 祖母を連れて出かける頻度は高くなるのか?
- 妻が運転するときはくるのか?
その他、色々と将来のことを想像しながら、ちゃんと夫婦で相談しながら、焦らずにしっかり悩んで決めたいと思います。
今回、私が相談した相手はディーラーに勤める前から数えると、15年近くの付き合いがある人。自社で扱う自動車メーカー以外をおすすめしてくれるあたり、本当に信頼できる相手だと思っています。やっぱり、信頼出来るプロの方に相談するのが1番です。
残念ながら、この記事ではディーラーの方を紹介することはできませんが、最近では実店舗に行かなくても相談できるサービスがたくさんあります。色々な所からに相談して、色々な情報を集めて、自分の家族にピッタリの1台を探してくださいね。
また、買い換えが完了したときには「子育て目線で選んだ1台!」なんて紹介できればなと思います。
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