近年、車内で寝泊まりをしながら旅行をする「車中泊」に人気が集まっています。
道の駅やサービスエリアの整備が進む中で注目度も高まってきている車中泊に対する専門雑誌が発売されるなど、気になっている人も多いのではないでしょうか?
車中泊の魅力や楽しみ方とはどんなものなのか?知っておきたいメリット・デメリットも合わせてご紹介します。
目次
魅力たっぷり『車中泊』の楽しみ方
気軽に旅行や趣味に利用できる『車中泊』。
プライベートな空間を思いっきり満喫できる、車中泊にはさまざまな楽しみ方が隠されているのです。
出発前から旅は始まっている
旅行に出掛ける際は、行き先を決め、ホテルを決め、移動の手配をして…と、それだけでも楽しい気分になりますよね。
車中泊の場合も、泊まる場所や入浴施設の調査、気候に応じた設備の入れ替えなど、やるべきことは沢山あります。確かに行き当たりばったりなやり方も楽しいですが、あれこれ事前に準備をする段階の楽しさもあります。
宿泊先選びも楽しみのひとつ
車中泊可能な場所は、サービスエリア・パーキングエリアだけでなく、道の駅やオートキャンプ場、RVパークなどさまざまです。
特に最近規模が大きくなってきている道の駅だと入浴施設などを設けているところも多く、車中泊には最適の場所だと言えるでしょう。
ただし、近隣住民の迷惑にならないように基本的なマナーはしっかりと守ってくださいね。
旅先での食探しが楽しい
車中泊をする上で忘れてはいけないのが食事です。
ホテルや旅館のように食事が出るわけではないため、自分たちで用意する必要があります。少し面倒に感じるかもしれませんが、SAでのご当地グルメや、道の駅などでは地元の食材などが数多く販売されています。
特に水回りや電気などの設備が完備されているオートキャンプ場では、開放感のある食事は醍醐味のひとつと言えます。
気軽にアウトドア気分が味わえる
アウトドアと言えば、少しキャンプ関する知識や道具を持っていないと難しいなと思っていませんか?
そんな場合でも、車中泊なら最低限の準備で始めることができます。車内に生活用品を持ち込んだり、本格的なアウトドアを楽しみたい人であればオートキャンプ場を利用する方法もあります。
荷物を車に詰め込めば家からキャンプ場まで直通です、釣りや川遊びなどで存分に楽しんでみてくださいね。
車中泊の『メリット』
車中泊の楽しみ方が分かっても、やっぱりホテルや旅館でゆっくりと過ごしたい人もいるでしょう。
しかし、車中泊には普通の旅行では体感することができないメリットが数多く隠されています。その中でも代表的な「5つのメリット」をご紹介します。
計画の自由度が高い
車中泊であれば急な予定変更でも柔軟に対応可能です。宿のある場所に行く必要もなければ、チェックイン・チェックアウトといった時間の縛りもありません。
極端なことを言ってしまえば、予定していたスポットで雨が降っているならすぐに別のポイントへ変更することも可能です。自分たちが思うがまま、考えるままに旅行をすることができます。
宿泊費を抑えられる
旅行をする上でネックになるのが「宿泊費」の出費です。
家族3人で1人1万円のホテルなら1泊3万円、2泊なら6万円とお出かけの際に最も大きな出費になる部分がこの「宿泊費」。
一方で、車中泊なら移動手段として使っているクルマが夜になれば宿へと早変わりして、大きく宿泊費を抑えることができます。
もちろん全ての旅程で車中泊をする必要はありません。浮いた費用で1泊だけホテルや旅館を利用するなど賢く節約できるので選択肢が広がりますね。
1日を有効活用できる
旅行のときなど「あっち行って、こっち行って」と事前に予定を立てていても、結局は時間の都合で計画倒れ…なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。
それに対して、旅の目的地で車中泊をしておけば、移動時間を短縮して1日を有効活用できます。例え家族が寝ていたとしても、シートベルトだけすれば出発はいつでも可能です。
プライベートな空間で過ごせる
ホテルや旅館といった宿泊施設であっても、周囲に気を遣うことは少なくありません。これに対して、車内は完全なプライベート空間。
最低限のマナーを守っていれば、人目を気にすることなく自由気ままに過ごすことができます。確かに狭い空間ですが、車内だからこそ実現できることもあります。
ペットと一緒に旅ができる
最近では、ペット同伴可能な宿泊施設が増えてきたとは言っても、まだまだ気軽に利用できる数には達していません。
人によっては煙たがられてしまうため、周囲への配慮も必要です。でも車中泊なら自分のクルマなので、何も気にすることなく旅をすることができます。
ただし、慣れない環境でペットが不安を感じてしまうこともありますので十分に気を付けてあげるといいでしょう。
車中泊の『デメリット』
当然、メリットもあればデメリットもあります。
確かに車中泊をすれば開放的な旅を楽しむことができますが、そういった車中泊の特徴がデメリットに感じてしまうこともあるかもしれません。
最低限、注意した方が良いポイントを押さえておきましょう。
安全面が不安
決して車中泊に対しての不安を煽るわけではありませんが、気を付けたいのは「セキュリティ面への配慮」です。
車という屋外へのアクセスが良い環境だからこそ、色んな人が近づくことができます。外とは車のドア1枚しか隔てるものがないため、これらの自己防衛はとても大事です。
- しっかりドアのロックを確認する
- サンシェードなどでプライベートを守る
- 貴重品は外から見えないようにする
楽しい車中泊にするためにも、しっかりとセキュリティ対策をしておきましょう。
快適なスペースが限られている
どれだけ大きなキャンピングカーでも、車中泊ではホテルや旅館の快適性には到底及びません。
まして通常のクルマで車中泊をするとなると、さらにスペースの確保が難しくなってきます。
キャンプ場での釣りを考えているのなら、クーラーボックス、ロッドケース、タックルボックスなど、何かと荷物は多いもの。限られたスペースを有効活用するための工夫や一定の我慢は必要となります。
寝心地は悪い
車中泊の問題は何も狭いだけではありません。シートを倒して寝るスペースができたとしても、凸凹があるなど、お世辞にも快適な環境ではあるとは言えないのが現実です。
ただ寝心地を良くするための方法はいくらでもあります。眠りやすい床を作るために設計された「車中泊専用のマット」などが販売されていますので事前に準備しておきましょう。
トイレや洗面が不便
ホテルや旅館といった宿泊施設に泊まれば心配する必要もないのが、トイレや洗面所といった問題です。
いつでもすぐに利用できるわけでもなく、男性の場合は何とか対処できるかもしれませんが、女性の場合はそうもいきません。最悪の事態に備えて、車内でもすべてを完結できるように、携帯トイレや水の用意しておくといいですね。
まとめ
車中泊は、旅先でも車内のプライベート空間を満喫できるのが魅力です。
もちろん、ひと口に車中泊と言っても楽しみ方やスタイルは十人十色。車中泊の魅力をメリットに感じる人もいれば、それが気になってしまう人もいます。
確かに何の対策もなしに車中泊をすればデメリットを多く感じてしまうかもしれませんが、工夫次第では快適になる可能性もあります。
十分に下調べと準備をして、ぜひ安全・快適な車中泊ライフを楽しんでみて下さい。
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