基本的に新車は購入の際に「値引き」を期待することができます。
自動車ディーラーでは、値引きを想定した新車価格となっており交渉次第で数万円から数十万円を値引いてくれることがほとんど。
とはいっても実際にどのぐらい安くすることができるのか?具体的な交渉はどうするのがオススメなのか?
この記事では、「新車購入時の値引き額を最大限引き出す方法」を解説していきます。
目次
新車の値引き交渉前に知っておきたい知識とは?
車はとても大きな買い物なので「値引き交渉」や「商談」というだけで、肩に力が入ってしまう人も少なくないでしょう。
営業マンを前に空回りしてしまわないように、楽しく値引き交渉に臨みたいものです。そこでまずは、値引き交渉前に知っておいた方が良い情報をお届けします。
「値引き目標額」を設定しておく
最初に新車を購入するために、どれくらい値引けるだろうか?また自分の予算はどのくらい出せるのか?を想定しておきましょう。
インターネットの口コミサイトなどで希望の車種・競合する車の値下げ金額相場を知り、ある程度の目標値下げ期待額を想定しておきます。そうすれば、交渉の場で余裕のある対応を取ることができるはずです。
競合他社から「相見積もり(比較)」をとる
値引き交渉の基本となるのが、「競合他社との比較」です。
自動車メーカーは競合する同クラスのクルマを作り熾烈な市場シェア争いを繰り広げています。商品的な違いはあるものの、競合他社の同じクラスで見積もりをとり、具体的に迷っていることを伝えれば値下げ交渉もしやすくなりいのです。
車種ごとに「値下げ限界幅」がある
ディーラーでは、店舗ごとに車種の「値下げ限界幅」が設定されています。
そのためどこまでの安くできるわけではなく、一般的な傾向として高級なクルマであればあるほど値下げ幅は大きくなり、逆に軽自動車など価格帯が低いクルマの場合、大きな値下げを期待するのは難しくなります。
国産高級セダンなら30万程度、軽自動車なら10万円程度の値引きが限界値ということを覚えておきましょう。
新車を最大限値引きする『6つのポイント』
新車には車両本体・オプションパーツなどを含めた、値下げ可能な限界値が店舗ごとに決まっています。
なるべくこの限界値に近づけるよう、値引きを最大限引き出すコツとポイントをご紹介していきます。
【ポイント1】友人・知人にディーラーを紹介してもらう
まず友人や職場の方などにディーラーと付き合いがあるならその担当者を紹介してもらいましょう。
ディーラーは購入後も車検やメンテナンス、そして次の乗り換えと人同士の繋がりを大切にするため紹介があればほぼ最大限の値下げを期待することが出来ます。
もちろん周りに付き合いのある人がいないなど誰でも可能な方法ではありませんが、もっとも簡単で効果的な方法なので調べてみることをオススメします。
【ポイント2】セール時期を狙う
自動車ディーラーにもお得に購入できる時期があります、狙い目がこちら。
- 3月前(決算月)
- 3月
- 6月
- 9月前(決算月)
- 11月
- 12月
まず多くのディーラー決算月である、「3月前」と「9月前」は狙い目の時期です。
またディーラーごとに違うものの、3月・6月・11月・12月は自社セールを開催することが多く、値引き交渉をするならこちらも狙い目なシーズンと言えるでしょう。
【ポイント3】購入する意思を伝える
営業マンが新車を値引いてしまう時は決まっています。
それは、クルマを「購入する意思表示」がある人に対してです。営業マンにとって、値引きはひとつの武器。営業マンが「クルマを買ってくれる」と思った時こそ、最大限の値引きをするタイミングなのです。
【ポイント4】ディーラーオプション付けて値引きを狙う
車両本体には値引き限界値がありますが、ディーラーオプションを付けることでさらに値引きを引き出すことが可能です。
例えば、新車購入時にカーナビを付けると適用される「ナビ割」などがあり、かなりお得に購入することができるため、トータルで大幅に値引き効果を得ることが可能。
もちろん、どこまでも値引けるわけではなく30〜40万ほどで頭打ちと考えられるのでそれ以上高額なオプションパーツは新車購入時には控えるほうが良いでしょう。
【ポイント5】可能であればローンや自動車保険に加入する
現金一括払いの方が安くしてくれると考えがちですが、実は効果的ではありません。
新車購入といっても、ディーラーにとってはそこまで利益があるわけではなく、その後のメンテナンスや自動車ローンに加入してもらった手数料で利益を得ているといった内情があります。
そのため、可能であれば現金ではなくローンを組んだ方がより値引き額を引き出しやすいといえます。
またディーラーは自動車保険の代理店でもあるため、オススメされた自動車保険へ加入することも同様に効果的です。
【ポイント6】ディーラーの担当者と信頼関係を築く
初歩的なことですが、ディーラーの担当者と本音で話し合える信頼関係はとても大事。
買い手が「この人からなら買いたい」と思うことが購入の決めてとなるように、売る側も「この人なら頑張って値引きしてあげたい」と思うものです。
人同士の交渉だからこそ、担当者と良い関係を大事にしておきましょう。
これは逆効果!新車の値引きで失敗するNGな交渉術とは?
ネットの情報からさまざまな新車の値引きに関する情報がたくさん出回っています。
不確かな情報で間違えた交渉をしてしまい雰囲気を悪くしてしまわないためにも、絶対にやってはいけないNGな値引き交渉を確認していきましょう。
初めから「安くするなら買う」
商談の場でいきなり「安くするなら買う」という人がいます。たしかに交渉での駆け引きは非常に面倒ですが、これはまったくの逆効果。
クルマの値引きとは、いろいろな要素から成り立っています。ただ値引いてくれと言われても、内容を決めずにMAXの値引き計算などできないもの。
これでは最大限の値引きどころか、「適当に値下げした金額を提示すればいいか」となってしまう可能性も。
お互い良い条件で取引するためにも丁寧な交渉を心がけるべきです。
メールのみで商談を進めようとする
「時間が足りないから」と、メールのみで商談をする人がいます。
たしかに効率的ですが、やはり直接話し合わないと「この人は本当に買う気があるのか」と信頼を得られず、特別な条件の提示は得られません。
積極的に利用するのは悪くないですが、メールは商談の初期段階、あるいは何度か直接交渉をした相手への連絡手段として活用しましょう。
いつまでも結論を先送りにしてしまう
前述した通り、営業マンが値引き交渉に応じてくれる相手は「購入する意思がある人」です。
商談が佳境に達しているのにも関わらず結論を保留し、いつまでも商談を引き延ばしてしまう方法で値下げを期待しても効果的ではがありません。
「もっと安く」と欲が出てしまいますが、それ以上の好条件はないと考えて良いでしょう。
まとめ
ちょっとした知識とテクニックを駆使すれば新車の値引きは期待できます、最後にポイントをまとめるとこちら。
- 友人の紹介やセール時期を有効活用する
- 現金よりもローンの方が値引きには効果的
- オプションパーツの値引きはナビだけなど部分的に
- 購入・検討の意思を伝え担当者と信頼関係を築く
重要なことは「購入する意思を伝える」です。そして基本的な値引きの知識を知り、営業マンと腹を割って話せる信頼関係を築くことです。
相手の立場を理解して、丁寧に交渉していけば「こうすればもっと値引きは可能です」と最適案を相手から教えてくれるもの。
ぜひ新車購入の値引き交渉術として参考にしてみてください。
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